# Backward Compat Governance

> 後方互換性がゴミコードを量産する構造を検出し、互換性を「契約と撤去計画」として管理する ガバナンスを支援するスキル。公開API境界の明確化、非推奨化サイクル（deprecation cycle）の 制度化、互換層の局所化（Adapter/Strangler Fig）、契約テスト（CDC）による互換性検証、 AI生成コードの互換性ゲート設計を含む。コードレビュー、API設計、リファクタリング、 レガシー移行時に互換性起因の技術的負債を防ぐために使用。 対象言語: 言語非依存（Java, TypeScript, Go, Python, Rust等すべて）。 トリガー：「後方互換性を保ちたい」「非推奨APIをどうする」「互換層が増えてきた」 「レガシー移行の戦略」「API設計レビュー」「互換性のためのコードが多い」 「deprecation policyを作りたい」「破壊的変更の管理」といった互換性管理関連リクエストで起動。

- Skill: `j5ik2o/backward-compat-governance` (Agent Skill)
- Install (CLI): `npx skillmds@latest add j5ik2o/backward-compat-governance`
- Raw SKILL.md: https://api.skillmd.com/api/skills/j5ik2o/backward-compat-governance/raw
- Safety review: pending
- Works with: Claude Code, Claude.ai, OpenAI Codex
- Category: Integrations & APIs
- Author: j5ik2o (https://skillmd.com/u/j5ik2o)
- Updated: 2026-09-10
- Page: https://skillmd.com/skills/j5ik2o/backward-compat-governance

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# 後方互換性ガバナンス

互換性を「残すコード」ではなく「契約と撤去計画」として管理する。

## 核心原則

**後方互換性それ自体が悪ではない。互換性を支える「仕様・テスト・撤去計画・計測」が欠けたとき、互換要求が実装へ流れ込みゴミコード化する。**

| 状態 | 互換性の扱い | 結果 |
|------|-------------|------|
| 管理あり | 契約（仕様）+ テスト + 撤去SLO + 計測 | 安定性の基盤（資産） |
| 管理なし | 実装でのその場しのぎ | 互換層の肥大化（負債） |

## 負債化のフィードバックループ

```
既存クライアント → 「壊すな」の要求
  → 公開APIの固定・増殖
  → 非推奨APIの温存 + 互換アダプタ/分岐追加
  → 複雑性増大・テスト範囲拡大
  → 保守コスト増・変更速度低下
  → 期限圧力で近道実装
  → さらにAPI固定... (ループ)
```

## 判断フロー

```
互換性に関わる変更を検出
    ↓
公開API境界は明確か？
    ├─ NO → 境界を仕様化してから進む
    └─ YES ↓
非推奨化ポリシーはあるか？
    ├─ NO → ポリシーを策定（撤去SLO含む）
    └─ YES ↓
互換処理はどこにあるか？
    ├─ コードベース全体に散在 → 互換層を局所化（Adapter/Strangler Fig）
    └─ 局所化済み ↓
撤去計画はあるか？
    ├─ NO → 撤去タイムライン + 計測を設定
    └─ YES → 計画に従って進行
```

## アンチパターン検出

以下のパターンを見つけたら互換性負債の兆候：

```
❌ if (version < X) { /* 旧挙動 */ } else { /* 新挙動 */ }  // バージョン分岐の散在
❌ @Deprecated が付いたまま何年も残るAPI
❌ LegacyXxxAdapter, OldXxxWrapper が増殖
❌ "互換性のため" というコメントが散在
❌ 同じ機能の新旧2つのエンドポイントが併存
❌ テストに "backward compat" 系のスキップ/無視がある
❌ 破壊的変更がドキュメント化されていない
```

## 対策パターン

### 1. 公開API境界の明確化

互換対象を限定し、不要な互換コードを防ぐ。

```
✅ 公開APIを仕様として宣言する（SemVer, OpenAPI等）
✅ 内部APIと公開APIを構造的に分離する
✅ 「何を壊さないか」のスコープを文書化する

❌ すべてのAPIを暗黙的に互換対象にする
❌ 内部実装の変更が外部に漏れる構造
```

**境界の隔離例**（Linux kernelの戦略）：
- ユーザ空間ABI: 極力壊さない（安定境界）
- カーネル内部API: 自由に変更可能（進化可能）

### 2. 非推奨化サイクル（Deprecation Cycle）

撤去を制度化し、コード墓場を減らす。

```
非推奨宣言 → 移行期間（猶予SLO） → 利用率計測 → 削除
```

| フェーズ | アクション | 成果物 |
|---------|-----------|--------|
| 宣言 | 非推奨マーク + 代替案の提示 | 非推奨注釈、移行ガイド |
| 猶予 | 移行支援 + 利用率追跡 | テレメトリ、移行状況ダッシュボード |
| 削除 | 利用ゼロ確認後に除去 | 削除PR、リリースノート |

**猶予期間の目安**（プロジェクト規模に応じて調整）：
- 内部API: 1-2リリースサイクル
- 公開ライブラリ: 最低1メジャーバージョン
- プラットフォームAPI: 2年以上（大規模エコシステム）

### 3. 互換層の局所化

互換処理を「コードベース全体に散らさない」ことが主戦場。

**Adapterパターン**: 非互換なI/F同士の差分を一点に集約

```typescript
// ❌ 散在: あちこちでバージョン分岐
function processOrder(order: Order) {
  if (order.apiVersion < 2) {
    // v1の処理...
  } else {
    // v2の処理...
  }
}

// ✅ 局所化: アダプタで吸収
interface OrderProcessor { process(order: Order): Result }

class OrderV1Adapter implements OrderProcessor {
  constructor(private inner: OrderProcessorV2) {}
  process(order: OrderV1): Result {
    const converted = convertV1toV2(order)
    return this.inner.process(converted)
  }
}
```

**Strangler Figパターン**: レガシーを段階的に置換

```
旧システム ←→ [ルーティング層] ←→ 新システム
               ↑
         段階的に新へ転送を増やし、最終的に旧を除去
```

### 4. 契約テスト（Consumer-Driven Contract）

利用者の「使い方」に基づいて互換性を検証する。

```
✅ 消費者が使う部分だけを契約として固定
✅ 使われない挙動は自由に変更可能
✅ CIで互換性の回帰を自動検出

❌ "全部テストする" で範囲が爆発
❌ 互換テストがないまま「互換性を守る」と宣言
```

### 5. AI生成コードの互換性ゲート

AI出力を「未信頼入力」として扱い、互換性・依存性・安全性をゲートで縛る。

```
互換ポリシー/公開API定義
  → 参照ドキュメント/RAG
  → AI生成
  → 静的解析/セキュリティ検査 + 互換テスト/契約テスト
  → PR作成
  → 人間レビュー（互換・依存・撤去計画）
  → マージ
  → 互換メトリクス/非推奨利用率の監視
```

**AI特有のリスク**：
- 非推奨APIの「それらしい」再生産
- 存在しない依存パッケージ名の生成（package hallucination）
- 互換層の無秩序な増殖（レビュー漏れ）

## 適用指針

### 推奨

- `@Deprecated` / `#[deprecated]` が付いたまま長期間残るAPI
- バージョン分岐がコードベース全体に散在
- 「互換性のため」コメントが増殖
- 破壊的変更のドキュメント化が不十分
- レガシーシステムからの段階移行

### 過剰適用を避ける

- 内部のみで使われるプライベートAPI
- プロトタイプ段階で互換性が不要な場合
- 互換対象のクライアントが存在しない新規API

## レビューチェックリスト

### API境界

- [ ] 公開APIの境界が仕様として明確に定義されているか
- [ ] 内部APIと公開APIが構造的に分離されているか
- [ ] 互換性のスコープ（何を壊さないか）が文書化されているか

### 非推奨化管理

- [ ] 非推奨APIに代替案が明示されているか
- [ ] 撤去タイムライン（猶予SLO）が設定されているか
- [ ] 利用率の計測手段があるか（テレメトリ等）
- [ ] 非推奨APIの削除がリリース計画に含まれているか

### 互換層の設計

- [ ] 互換処理が局所化されているか（Adapter等に集約）
- [ ] バージョン分岐がコード全体に散在していないか
- [ ] Strangler Fig等の段階移行戦略が検討されているか
- [ ] Feature Flagを使う場合、撤去計画が設定されているか

### テスト

- [ ] 互換性の対象ごとに回帰テストがあるか
- [ ] 契約テスト（CDC）が導入されているか（外部API/マイクロサービス）
- [ ] 破壊的変更を検出する静的解析がCIに組み込まれているか

### AI関与時の追加確認

- [ ] AI生成コードが非推奨APIを使用していないか
- [ ] 依存パッケージが実在するか検証されているか
- [ ] 互換性テストがAI生成コードにも適用されているか

## 関連スキル（併読推奨）
このスキルを使用する際は、以下のスキルも併せて参照すること：
- `clean-architecture`: 互換層を配置するアダプタ層の設計
- `repository-design`: 公開API境界としてのリポジトリの互換性管理
- `intent-based-dedup`: 旧API・新APIの意図的な重複を共通化しない判断

