# Slop Police

> AIで書いた日本語を、人間が書いた文章に戻す。下書き・編集・レビューで使う。全角ダッシュや偏愛語だけでなく、主体の不在、命題型H2、壮大化、両論併記、リズムの均一さも直す。設計書を書くときは、結論先出し・却下案つきの判断・強弱・省略で人間可読性を最適化する。日本語の文章を書く・編集する・レビューするときに常時適用する。

- Skill: `ynitto/slop-police` (Agent Skill, multi-file: 5 files)
- Install (CLI): `npx skillmds@latest add ynitto/slop-police`
- Raw SKILL.md: https://api.skillmd.com/api/skills/ynitto/slop-police/raw
- Safety review: pending
- Works with: Claude Code, Claude.ai, OpenAI Codex
- Category: Coding & Dev Tools
- Author: ynitto (https://skillmd.com/u/ynitto)
- Updated: 2026-09-17
- Page: https://skillmd.com/skills/ynitto/slop-police

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# slop-police

AIで書いた日本語を、そのまま外に出せる文章に戻す。

## パス解決

このSKILL.mdが置かれているディレクトリを `SKILL_DIR` とする。詳細なリファレンスは `${SKILL_DIR}/references/` 以下にある。

## 大原則

AI臭の正体は、書き手の不在だ。自分が何を見て、何に引っかかって、どこまで言い切るのか。そのコアをAIに預けると臭う。全角ダッシュや偏愛語は、表面に出てくる症状でしかない。

書く前と書いた後に、自分に問う:

- 自分は何を「○○だ」と引き受けているか
- 誰かが反論できる具体的な主張があるか(「いや、Bだろう」と言える内容か)
- 同じテーマの平均的な記事と、どこで違うか

ここに答えられないなら、表面修正は後回しでいい。先に「自分は何が言いたいのか」を決める。

## コアルール

### A. 主体と立場(最優先)

1. **false agencyを潰す**。モノに人間の動詞をさせない。「データが示している」「文化が醸成される」「お弁当が設計されていた」を、誰が何をしたかに書き換える。詳しくは `references/structures.md`。
2. **反証可能な主張を持つ**。「重要だ」「本質的だ」で終わらせず、誰かが反論できる具体に降りる。降りられないなら、その文を削る。
3. **強度を一段下げ、中間温度を混ぜる**。全部を「すぎる」「最高」「ヤバい」にしない。「悪くない」「まあまあ」「微妙」「よく分からん」を入れる。本当に強い感情のときだけ強い言葉を使う。
4. **断定を押し付けず、伝聞を残す**。調べた事実には「らしい」「そうです」「ようだ」「と聞いた」を混ぜる。Wikipedia/辞書のような断定型は避ける。
5. **遠くから語らない**。「人々は〜する傾向にある」「多くのエンジニアが」「現代社会において」をやめ、「自分は」「あなたは」で書く。一般論だけが続くなら、具体的な人・失敗・数値・固有名詞を入れる。
6. **両論併記を捨て、毒を許す**。「○○もあり、△△もあります」のような全方位肯定は判断の放棄。「自分はこれを選んだ」「あれはダメだった」を引き受ける。罵倒・自虐・皮肉は人間の文章の証拠なので、必要な箇所では削らず残す。AIは毒を書けないので、書き手が手で書き足す。

### B. 構造

7. **命題型H2を避ける**。見出しは「テーマの名前」(名詞句)で立てる。「○○は△△だ」型は各節を小さなTED talkにする。
8. **二項対比を直接Yに変える**。「AではなくBだ」「単なるAではなくB」を「Bだ」と直接書く。
9. **ムラを入れる**。段落の長さ、トーン、結論の有無、密度、文末語尾を意図的にバラけさせる。全段落を同じ強度で着地させない。
10. **3項目並列を疑う**。「3つのポイント」「3つの観点」「3つの原則」を、2つか1つに削れないか考える。AIは3つ並べたがる。

### C. 語彙と記号

11. **偏愛語・必殺技造語・副詞を撒かない**。「泥臭さ」「手触り」「解像度」「本質」「営み」「文脈」、および「真理」「虚飾」「禁欲的」「美学」「境地」のような必殺技造語を1記事に複数撒かない。「非常に」「めっちゃ」「普通に」「ガチで」は1段落に2個以上重ねない。禁止リストは `references/phrases.md`。
12. **横文字メタファーを日本語に戻す**。「思考のOSをアップデート」「人生をハック」「習慣をインストール」「マインドをリファクタリング」を、「考え方を変える」「工夫する」「習慣をつける」「考え方を整理する」に戻す。「コンテキスト」「アライメント」「コミュニケーション」のような普通の日本語に戻せるカタカナ語も、戻す。
13. **形容詞や心情に「」を使わない**。固有名詞か直接引用以外で「」を使わない。「軽い」「動けばヨシ」のような普通の語を引用符で囲まない。
14. **記号のアーティファクトを潰す**。全角ダッシュ ── はコロン・改行・読点に置換。中黒並列 A・B・C は「と」「や」で繋ぐ。`**` 残骸、コロン後の半角スペース、装飾絵文字(🚀🎯✨💡)の均等撒布は検索 → 全置換。

## 設計書を書くとき

設計書は散文以上に「構造」でAI臭が出る。全節を均等に丁寧に書き、却下案のない決定を並べ、網羅に走った文書は、読者の頭に入らない。目的は網羅ではなく理解だ。詳しくは `references/design-docs.md`。

- **結論先出し**。冒頭にTL;DR(何を作るか・主要な決定3つ以内・却下した主要案・読むべき人)を置く。詳細から積み上げない。
- **却下案つきで判断を書く**。主要な設計判断は3〜5個に絞り、各々をADR形式(判断／文脈／選択肢と却下理由／トレードオフ／確信度)で書く。却下した代替案とその理由がない「決定」は、決定として書かない。
- **強弱をつける**。重要な決定に字数を割き、自明な部分は一文で流す。全節を同じ密度で書かない。
- **省略する**。本文は2ページ相当を目安に、網羅的な列挙は付録かリンクに逃がす。目標／非目標を明示し、非目標を先に切って範囲を確定させる。
- **抽象度を混ぜない**。各節の冒頭で抽象度(概要／コンポーネント／実装)を宣言し、節内で粒度を混ぜない。因果は散文で繋ぎ、箇条書きに論理を剥ぎ取らせない。見出しは結論を要約する(「3つの選択肢」ではなく「Redis採用(DynamoDBを却下)」)。

## クイックチェック

書き終わったら、上から順に確認する。何より音読が効く。目で読むと気付かない違和感が、口に出すと一気に出てくる。黙読でも、息が続かない箇所、読点を打ちたい箇所、リズムが揃いすぎている箇所を見る。

### 構造レベル
- [ ] H2見出しが「主張」になっていないか?(命題型H2)
- [ ] 序文が決めつけ→反転構造になっていないか?
- [ ] 全段落の長さが3〜5文に揃っていないか?(ムラの欠如)
- [ ] 全段落が「○○なんだなと感じました」型で終わっていないか?
- [ ] 文末が「です」「ます」「だ」のどれかで一貫しすぎていないか?
- [ ] 体験→引用→抽象化のテンプレが3節以上連続していないか?

### 文・段落レベル
- [ ] モノが主語で人間の動詞をやっていないか?(「課題が浮き彫りになる」「思想が結実する」)
- [ ] 「多くの人」「人々」「我々」で、自分の話を一般化していないか?
- [ ] 具体的な人・エピソード・失敗・数値がないまま一般論だけで進んでいないか?
- [ ] 事実を一文に詰めすぎていないか?(伝聞口調があるか)
- [ ] 二項対比(「Aではなく、Bだ」)を多用していないか?
- [ ] 否定的列挙(「Aでもない、Bでもない、Cだ」)を使っていないか?
- [ ] 劇的な断片化(「シンプル。それだけ。それが本質。」)を使っていないか?

### 記号レベル
- [ ] 全角ダッシュ ── が混入していないか?
- [ ] 形容詞や心情を「」で囲んでいないか?
- [ ] 中黒「・」で3項目並列していないか?
- [ ] アスタリスク `**` の残骸がないか?
- [ ] コロン `:` の後に半角スペースがないか?
- [ ] 装飾絵文字(🚀🎯✨💡)が段落末に等間隔で撒かれていないか?

### 語彙レベル
- [ ] AI偏愛語(泥臭さ、手触り、解像度、熱量、本質、思想、設計、装置、営み、文脈)を複数撒いていないか?
- [ ] 必殺技造語(真理、虚飾、禁欲的、美学、境地、結末)で個人の話を膨らませていないか?
- [ ] 横文字メタファー(思考のOS、ハック、インストール、リファクタリング、ポートフォリオ)を撒いていないか?
- [ ] 過剰なカタカナ(コンテキスト、アライメント、コミュニケーション)を、普通の日本語に戻せないか?
- [ ] 英語固有名詞をフル正式名称で律儀に繰り返していないか?
- [ ] 翻訳調動詞(指している、示している、物語っている、収斂する)を多用していないか?
- [ ] 副詞(「めっちゃ」「ガチで」「普通に」「かなり」)を1段落に2個以上重ねていないか?
- [ ] 「○○すぎる」を1記事に3回以上使っていないか?
- [ ] アカデミック自称(「本稿」「本記事」「筆者」)を地の文で使っていないか?

### 強度と立場
- [ ] 中間温度(「悪くない」「まあまあ」「微妙」)が出てくるか?
- [ ] 反証可能な具体的主張があるか?
- [ ] 抽象的な評価(「本質的」「構造的」)で終わらず、具体に降りているか?
- [ ] 「ケースバイケース」「場合による」で結論を回避していないか?
- [ ] 全方位肯定(「○○もあり、△△もあります」)で判断を放棄していないか?
- [ ] 毒・自虐・皮肉が必要な箇所で削られすぎていないか?
- [ ] 各節末にリチュアル化したdisclaimerを置いていないか?

## 採点

5軸を1〜10で採点。合計35/50を下回ったら書き直す。

| 軸 | 質問 |
|---|---|
| 立場 | 反証可能な具体的主張があるか? |
| リズム | 長さ・トーン・結論にムラがあるか? |
| 主体性 | 誰が何をしたかが明示されているか?(false agency なし) |
| 具体性 | 抽象語で終わらず、固有の文脈に降りているか? |
| 削減 | 削れる箇所はないか? |

## 修正の優先順位

時間が限られているなら、上から順に対処する。1と2を直さず5だけ直しても、AI臭は残る。

1. **立場**: 反証可能な主張があるか? なければ「自分は何が言いたいのか」を再考する。両論併記の放棄を含む。
2. **false agency**: モノが主語で人間の動詞をやっていないか? 主体を名指しに書き換える。
3. **構造のテンプレ**: 命題型H2、決めつけ序文、ムラの欠如を直す。
4. **語彙とフレーズ**: 偏愛語、必殺技造語、翻訳調、横文字メタファー、副詞スタッキングを削る。
5. **記号**: ダッシュ、不要な「」、中黒並列、`**` 残骸、装飾絵文字を直す。

## リファレンス

- `references/structures.md` — 避けるべき構造パターン6系統。false agency、必殺技造語、全方位肯定など。
- `references/phrases.md` — 撲滅すべき語彙の禁止リスト8系統。偏愛語、横文字メタファー、ヘッジ、絵文字撒布など。
- `references/examples.md` — AI版/人間版の対比例17本。
- `references/design-docs.md` — 設計書の可読性。絶対原則、必須構造(TL;DR / SCQA / ADR)、文体規則、出力前セルフチェック。

## 出典

このスキルは [iKora128/stop-ai-slop-jp](https://github.com/iKora128/stop-ai-slop-jp)(MIT License, Copyright (c) 2026 Daichi Nagashima)を `slop-police` として移植したもの。オリジナルは hardikpandya/stop-slop に着想を得ている。

