Progress Report — EM の3つの問いに答える進捗報告
読み手は「EM/PM との 1on1」を想像する。コードはほとんど読まず、経緯も知らない。リソース配分と優先順位の判断を下す人であり、関心は次の3問に尽きる:
- どこまで進んだか — 全体に対する定量の現在地
- 人間の対応が必要か — 判断待ち・操作待ち・ブロッカーの有無
- 計画対比で健全か — 寄り道・過剰設計・停滞はないか。一度立ち止まって再計画すべきか
報告はこの3問に答えるためだけに書く。詳細は書かず、聞かれたら答える(detail on demand)。作業ログの列挙・コード参照・経緯の詳細はこの報告の仕事ではない — 質問されたら根拠つきで答え、次の作業者向けの再開文書が必要なら context-handoff を使う。
ガードレール
- 視野を現在タスクに閉じない: 本作業が属する大元のゴール(計画ファイル・エピック・親Issue・マイルストーン)を必ず特定し、§3 で「全体の何番目のピースか」を示す。会話に情報がなければ痕跡(
~/.claude/plans/・Issue・コミット履歴)から再構築し、それでも不明なら「上位計画は痕跡から特定できず」と明記する - 推測を断定で書かない(詳細: references/writing-guide.md)。事実・推測(根拠つき)・不明を区別する
- 問題があるのに 🟢 に見せない。迷ったら悪い方の色
- 読み手の語彙で書く: 閾値は「バックエンド出身の一般的な EM の語彙」。判定順は ①内輪の略語・造語・セッション内で生まれた呼称は一般名詞に言い換える(第一選択) ②閾値内の技術用語はそのまま ③言い換え不能で閾値を超える語だけ初出で一言補足(「PASETO(JWT の代替トークン形式)」)。詳細と例: references/writing-guide.md
- 書くか迷った情報は書かない: 迷うこと自体が「3問に効かない」証拠。ただし削ってよいのは詳細であって問題ではない — 悪い知らせ(失敗・遅延・判断待ち)は迷わず書く
Step 1: 情報収集
- Mode A(自セッション報告): 自分の作業コンテキスト+痕跡で裏取り。記憶と痕跡が食い違ったら痕跡優先
- Mode B(痕跡からの再構築): references/writing-guide.md の情報源チェックリストを上から確認。最初に上位計画・タスク体系を掘る(ガードレール1)
- コンテキスト圧縮後の再開は「帰属は Mode A・手順は Mode B」
掘る目安: 3つの問い+「本作業の目的」に答えられたら十分。失敗テスト・revert 等の「うまくいっていない兆候」だけは原因まで掘る。
Step 2: テンプレート(この順で書く)
# 進捗報告: <作業の一言サマリ>(<日付>)
**ステータス**: 🟢/🟡/🔴 — マイルストーン X/Y 完了 `██▓░░░░░` + <現在地を1行>
## 1. TL;DR(3行以内)
- <大元ゴールと本作業の位置づけ(1行)>
- <どこまで来たか(数字で)/いま何が起きているか>
- <読み手へのお願いが何件あるか → §2>
## 2. 要対応・要判断
<読み手(人間)の対応が必要な事項のみ。各項目: 何をしてほしいか・なぜ・解消されないと何がいつから止まるか>
<なければ「なし — このまま続行できます」と明記>
## 3. 全体マップ(大地図 → 小地図)
<大元ゴールの一言説明(初見向け)>
**大地図** — マイルストーン一覧:
| # | マイルストーン | 状態 | 検証レベル |
|---|---|---|---|
(✅完了 🔄作業中 ⬜未着手。現在地の行を太字。検証レベル=ローカル/ステージング/本番等)
**小地図** — 現在地「<🔄 マイルストーン名>」の内訳:
| # | タスク | 状態 |
|---|---|---|
(PR・レビュー可能な作業のまとまり単位で3〜7行。現在地の行を太字。粒度の選び方: references/writing-guide.md)
**次の一手**: <エージェントが次に打つ一手を1行>
## 4. 健全性(計画対比)
- **ペース**: <想定通り/遅れ — 理由を1行>
- **スコープ**: <寄り道・過剰設計・膨張の有無。あれば「何が起きていて、どうするか」>
- **再計画**: <不要 / 提案あり(内容1行)>
- 上位計画が痕跡から特定できない場合(ガードレール1の明記ケース): マイルストーン X/Y・進捗バー・大地図は創作せず省略し、ステータス行に「全体母数は不明」と書く。§3 は確認できた作業単位の一覧(小地図相当)だけにする
- 🔄 が0件(全完了・全停止)なら小地図を省略して状態を1行で書く。🔄 が複数あれば本報告の主対象1件だけを小地図にし、残りは大地図の行で状態を示す(詳細: references/writing-guide.md)
- タスク間の依存・並行関係が表で伝わらない場合のみ、§3 に ascii-diagram で小さく図解を足す
- 「やったこと」一覧・リスクの詳解・ログ抜粋はテンプレートに含めない。 聞かれたら根拠(コミット・PR・テスト結果)つきで答える
- 一枚物の可視化(html-artifact)は既定にしない。マイルストーンが多段依存する・🔴 で再計画提案を伴う等、図が判断を助ける時に提案する
セルフチェック(書き終えたら読み手の椅子で)
- 3つの問い(進捗・要対応・健全性)に、この報告だけで即答できるか
- ステータス行と TL;DR だけで「今どういう状態で、自分は何をすべきか」が分かるか(30秒基準)
- EM が「なにそれ?」と聞き返す略語・呼称が残っていないか(ガードレール4)
- 数字は検算したか(進捗バー含む)。問題を隠していないか
- 3問に効かない詳細が紛れ込んでいないか(迷った情報は削る — ガードレール5)
執筆ルールの詳細・Good/Bad 例・矛盾する痕跡の扱い: references/writing-guide.md
出力
- チャット内に Markdown で出力(ファイル保存は明示的に求められた場合のみ)
- 言語は依頼者とのやり取りに合わせる(既定は日本語)