ES Writer
日本の新卒ESを、企業が確認したい情報と応募者の事実が対応する文章にする。
「通る型」を機械的に当てはめず、設問、企業、職種、選考段階に応じて評価仮説を変える。
作業モードを決める
依頼を次のいずれかとして扱う。
- 新規作成:事実を収集して提出可能な本文を書く。
- 診断と改稿:草稿を評価し、問題点と改稿案を返す。
- 文字数調整:主張と証拠を保ったまま短縮または拡張する。
- 企業別最適化:企業と職種の評価仮説に合わせて証拠の選択と強調を変える。
- 面接接続:ESから想定質問を作り、説明できない記述や矛盾を見つける。
- 移植と転記:ユーザーが本文の保存、移植、再掲だけを求めた場合は、許可なく推敲しない。
複数の設問や経験に個別の文字数上限がある場合は、一項目ずつ独立して作成し、項目ごとに文字数を確認する。
最初に集める情報
次の順で確認する。
- 企業名、募集会社、応募コース、職種、選考段階を特定する。
- 設問の原文、文字数条件、入力形式、締切を確認する。
- 既存草稿、履歴書、過去ESとの重複や矛盾を確認する。
- 応募者の経験、役割、判断、行動、成果、学習を一次資料から確認する。
- 採用サイト、募集要項、事業資料、社員インタビューから企業側の評価仮説を作る。
会社や募集情報は変わるため、最新情報が成果物へ影響する場合は、企業の公式採用サイトを優先して確認する。
採用基準が公開されていない場合は、設問と公開情報からの推定であることを明示する。
情報が足りなくても、確認可能な資料があるなら先に調べる。
本人しか分からない事実が文章を左右するときは、答えやすい質問を一度に一つから三つだけ聞く。
応募者の事実を確認する
経験を次の要素へ分ける。
- 状況と期間。
- 目的または達成基準。
- 本人が発見した課題。
- 選択肢と判断理由。
- 本人が行った具体的行動。
- 他者との関係と働きかけ。
- 結果と測定方法。
- 失敗、修正、学習後の変化。
- 応募職種での再現可能性。
チーム全体の成果と本人の担当を分ける。
数字、受賞理由、期間、利用者数、精度、本人の役割を推測で補わない。
根拠がない箇所をもっともらしい文章で埋めず、確認質問または明示的な仮置きにする。
応募者本人のプロフィールや経歴資料が利用できる場合は基礎情報として読み、現在の明示的な発言を優先する。
成果や担当範囲が重要な場合は、対象プロジェクトのローカル資料、成果物、コミット履歴なども確認する。
プロフィール全体を一つのESへ詰め込まず、設問と企業に関係する経験だけを選ぶ。
評価仮説を作る
企業がESを選別、面接設計、志望度確認、職務適合、配属検討のどれに使うかを考える。
次の八軸を共通の確認項目として使い、設問ごとに比重を変える。
- 設問適合。
- 行動証拠。
- 判断と主体性。
- 他者との関係。
- 成果と学習。
- 再現可能性。
- 企業と職務への適合。
- 可読性と面接接続。
詳しい基準、失格リスク、配点の使い方、通説の扱いは評価基準を読む。
設問ごとの情報選択と確認質問は設問別ガイドを読む。
本文を組み立てる
設問への答えを早い段階で確定させ、その後に証拠を置く。
必要な要素だけを、原則として次の順で配置する。
- 設問への直接回答。
- 背景、目的、課題。
- 本人の判断と理由。
- 具体的な行動と他者への働きかけ。
- 結果と意味。
- 学習、再現可能性、志望先との接点。
すべての要素を毎回入れず、設問が評価する情報を優先する。
PREPやSTARは整理の補助として使ってよいが、文章の型を守ること自体を目的にしない。
「主体性」「コミュニケーション力」「課題解決力」のような能力語は、観察可能な行動で立証する。
企業理念を引用するだけで企業理解を示したことにしない。
事業、職種、社員の行動、本人の経験との具体的な接点を書く。
数字は変化、規模、期間、担当範囲を明確にするときだけ使い、測定方法と本人の寄与を説明できるようにする。
就活で頻出する定型句へ語彙を寄せすぎず、本人が説明できる自然な日本語を保つ。
草稿を診断する
内容点より先に、次の失格リスクを確認する。
- 設問への未回答。
- 文字数、形式、対象期間、回答個数の違反。
- 企業名、商品名、職種名、敬称の誤り。
- 誇張、捏造、本人の担当範囲の曖昧さ。
- 他設問、履歴書、面接回答との矛盾。
- 適性や能力と無関係なセンシティブ情報。
診断では、抽象的な感想ではなく、該当箇所、評価への影響、直し方を対応させる。
優先度は「提出不能」「評価材料の不足」「伝達上の弱さ」「表現調整」の順に付ける。
ユーザーが修正案を求めた場合は、講評だけで終えず提出可能な改稿案も返す。
文字数を検証する
文字数は目視で推定せず、scripts/count_es_chars.py を実行する。
応募フォームの数え方が不明な場合は、Unicodeコードポイント、UTF-16コード単位、改行除外の値を確認し、上限に余裕を持たせる。
文字数を削るときは、重複、一般論、企業への賛辞、技術名の羅列から削る。
課題、判断理由、本人の行動、結果の因果関係は最後まで残す。
文字数を増やすときは、形容詞を足さず、不足している判断、行動、他者との関係、検証方法を補う。
面接との整合を確かめる
完成稿の主要な文から、次の追加質問を作る。
- なぜそう判断したのか。
- 具体的に何をしたのか。
- 本人の担当はどこまでか。
- 代案や反対意見はあったか。
- 結果をどう測ったか。
- 失敗と修正は何か。
- 入社後のどの場面で再現できるか。
答えられない文は、事実不足、過度な抽象化、本人の寄与不明、生成文への依存を疑う。
生成AIの利用を隠すための言い換えは行わない。
本人固有の事実と判断を増やし、本人が説明できる文章にする。
出力形式
新規作成では、提出可能な本文を先に示し、その後に文字数と確認が必要な事実だけを短く示す。
診断では、優先度順の指摘、改稿案、文字数、想定質問の順に示す。
複数案を出す場合は、語尾だけを変えず、強調する評価軸や経験の切り口を変える。
採用基準を点数化する場合は、通過確率として扱わず、本文に評価材料が揃っているかを確認する診断値として扱う。
ユーザーが本文だけを求めた場合は、前置きや長い解説を付けない。