/mirror スキル — 分身の再現テスト
目的: 「AI clone」がどれだけ本人を再現できているかを測り、外した分を判断軸に落とす。
分身の完成度は本人との一致率でしか測れない。事後の差し戻しログを増やすだけでは、同じ場面で同じ判断ができるようにはならない(2026-08-25 の設計時点で、memory の学習は全部「差し戻されたら書く」の一方向だった)。
ベースパス: ~/.claude/board/mirror/
ゴール(2026-09-04 本人確認)
AI clone自体が Claude Code を使って、実際の本人のようにデザイナーとしてタスクを進行すること。
文面が似ることはゴールではなく、途中の指標にすぎない。そこから逆算すると、この装置が測るものは2層ある。
| 層 | 測るもの | 状態(2026-09-04 実測) |
|---|---|---|
| 出力の再現(モード A) | 出す文面が本人のものと一致するか | Slack テキストは 9〜10割一致・「逆」ゼロが3セッション連続。伸びしろが小さい |
| 進行の再現(モード A2) | 何から着手し・何を調べ・どこで止まり・誰に聞き・何を作らないか | ここが本丸。 7件のログで落ちたのは文体ではなく、宛先・経緯・背景=書く前の判断だった |
⚠️ この装置で埋まらない領域がある。 動き・遷移・インタラクションの良し悪しは、エージェントが判定できない(memory/context/design-roots.md「エージェントは動きの気持ちよさを判定できない」)。対象は静的な進行判断までとし、動きは別の手当てに回す。
大原則(ここを外すと測定にならない)
- 予測は本人の実物を見る前に封をする。 あとから書き換えない。
sealしたファイルは追記のみ - 予測には「どの軸に依拠したか」を必ず書く。 外したときに、どの軸が足りないのか/どの軸を誤適用したのかが分からないと学習にならない
- 一致率を水増ししない。 「だいたい合っていた」を一致に数えない。判定は seal した本文と実物の突き合わせで機械的にやる
- 推測で軸を作らない(Don't 6)。説明のつかない差分は「未解明」のまま残し、本人に聞く
モード A: /mirror seal [場面の説明] — 予測を封をする
いちばん摩擦が少ないのは、通常の作業でドラフトを出した直後に封をすること。 ドラフトはそれ自体が予測なので、新しく書き起こす必要はない。
★ 自動 seal(2026-09-02 追加・本人が打たなくてよい)
本人が「送る」意思を示したドラフトだけを、その時点で封をする。 本人が /mirror seal を打つ必要はない。
⚠️ 作ったドラフトを全部封じない。 全件を自動で封じると未処理が溜まり、/morning の未処理表示が慢性化して効かなくなる(team-digest の★★★が慢性化するのと同じ構造)。送られないドラフトは突き合わせる実物が出ないので、封じても測定にならない。
発火するのは:
- 本人が「これで送る」「送っておいて」「これでいく」等、送信の意思を示したとき
- 対象は下の「使いどころ」の場面(Slack返信・共有文・Figmaコメント返信・デザインの選択)
封じるのは:
- AIが最初に出したドラフト(本人の修正が入る前のもの)。すでに提示済みのものをそのまま使い、新しく書き起こさない
- 本人の指示で作り直していた場合も、最初の1本を封とする。作り直しには本人の判断が入っているので予測ではない
- ドラフト本文だけ。 会話でのやりとりや検討過程は入れない
封じないのは:
- ⚠️
~/side-projects配下での作業(副業のドラフトが会社側の board に入る。worklog-breadcrumb.jsと同じ境界) - 本人が「これは出さない」と決めたドラフト(実物が出ないので測定にならない)
封をしたことは1行だけ添える(封をしました 程度)。予測の解説はしない(大原則の4と同じ理由)。
- 対象を決める
- 直前の会話で自分が出したドラフト・提案・デザイン判断があればそれを使う
- 無ければ、場面の説明を受けていまから予測を書く
- 依拠した軸を洗い出す
- 判断軸1〜10 — 正本は
~/.claude/rules/common/philosophy.md。毎セッション常時ロードされているので読み直し不要(memory/context/philosophy.mdは凍結コピー。参照しない) memory/slack-draft-style.md(Slack の場面のみ)~/.claude/rules/common/ui-design-principles.md+ スキルfigma-design-basics(デザインの場面のみ)- 案件 memory
- 判断軸1〜10 — 正本は
~/.claude/board/mirror/YYYY-MM-DD-<slug>.mdに保存する
# <場面の一行説明>
- 日付: YYYY-MM-DD
- 種類: Slack返信 / 共有文 / Figmaコメント返信 / デザイン判断 / その他
- 宛先・文脈: <誰に、何について>
- 状態: sealed
- 投稿先: <Slack なら channel ID と thread_ts(新規投稿なら channel だけ)/Figma なら file key と node。未定なら「未定」>
## 予測(本人の実物を見る前に書いたもの・書き換え禁止)
<予測した本文をそのまま>
## 依拠した軸
- 軸N(philosophy): <どう効かせたか>
- slack-draft-style: <どの規則を当てたか>
## 自信のないところ(先に書いておく)
- <外しそうだと思っている箇所。ここが当たるかも学習になる>
「投稿先」は diff のときに実物を自動で取りに行くための欄。 ここが空だと本人の貼り付けに頼ることになり、軸1(正本はいま取り直した最新状態)から外れる。ドラフトの時点で投稿先が分かっているなら必ず書く。
状態 が取る値:
| 値 | 意味 |
|---|---|
sealed |
封をした。実物待ち |
diffed |
突き合わせ済み。ログに反映済み |
not-sent |
本人が出さないと決めた。 測定はできないが、AIがドラフトを作ったのに本人が出さなかった=「過剰」の一種として記録に残す |
- 「封をしました。実物が出たら
/mirror diffで突き合わせます」とだけ返す。予測の解説をしない(解説すると本人の実物が引きずられ、測定が汚れる)
モード A2: /mirror seal-plan [案件の説明] — 着手の封(2026-09-04 追加)
モード A が出したものを封じるのに対し、A2 はこれから何をするかを封じる。
なぜ要るか
モード A の自動 seal は送信の意思で発火する。ところがデザインの進行には「送信」の瞬間がない。そのため seal の「種類」に デザイン判断 があるにもかかわらず、実績は 2026-09-04 時点で 0件だった。意欲の問題ではなく発火点の問題なので、着手側にもう1つ発火点を置く。
発火点
use_figma を実行する前。ui-design-principles.md が「Figma に書き込む前に必ずスキル figma-design-basics を読む」ゲートを既に置いているので、そのゲートを通った直後に封じる。本人が /mirror seal-plan を打つ必要はない。
封じる場面:
- Figma での新規作図・既存画面の設計変更
- 期日のある制作物(印刷物・共有資料)の着手
- 「どの案を採るか」を決める場面
封じない場面:
- 1コンポーネントの値直しなど、進行の判断が発生しない作業
- モード A で既に封じた出力(二重に封じない)
~/side-projects配下(モード A と同じ境界)
手順
- 着手時点で分かっていることだけで書く。調べてから書かない(調べた後に書くと、それは予測ではなく結果になる)
~/.claude/board/mirror/YYYY-MM-DD-<slug>.mdに保存する(モード A と同じ場所・種類: 進行)
# <案件の一行説明>(進行の封)
- 日付: YYYY-MM-DD
- 種類: 進行
- 案件・文脈: <何を、いつまでに、誰のために>
- 状態: sealed
- 突き合わせ先: <Figma の file key と node / 付箋の置き場 / 質問を投げる channel。未定なら「未定」>
## 予測(着手前に書いたもの・書き換え禁止)
### 1. 最初に見るもの
<既存実装 / 同じ画面群の他フレーム / DS のどれを、なぜ>(ui-design-principles 原則1)
### 2. 作る範囲
<このスコープで作るもの。起こりうる状態を含めて挙げる>(原則6)
### 3. 作らないと決めたもの
<スコープ外にしたもの。なぜ外したか>
### 4. 未確定として付箋に回すもの
<自分で補完せず止める箇所>(軸2)
### 5. 誰に何を聞くか
<宛先と問い。**誰も答えを持っていないなら「聞かない」と書く**>(軸4・12)
### 6. いつ出すか
<期日 → 逆算した中間期限 → 今日やること。**入稿・印刷・レビュー待ちなど後工程のリードタイムを織り込む**>(F2)
## 依拠した軸
- 軸N(philosophy): <どう効かせたか>
- ui-design-principles / figma-design-basics: <どの原則を当てたか>
## 自信のないところ(先に書いておく)
- <外しそうだと思っている箇所>
★ 6 は必ず日付で書く。「早めに」「余裕をもって」は予測になっていない。
- 「着手の封をしました」とだけ返す。予測の解説をしない(モード A と同じ理由)
突き合わせのタイミング
その案件を出し終えたとき(共有・入稿・レビュー依頼のいずれか)。着手から日が空くので、sealed のまま /morning の未処理表示に乗る。
モード B: /mirror diff [ファイル名 or 実物] — 突き合わせる
- 対象の seal ファイルを特定する(引数が無ければ
sealed状態のもので直近を提示)- 本人が「これは出さないことにした」と言った場合は、状態を
not-sentにして閉じる。 差分は取らない(実物がないので測定にならない)。ただし**「なぜ出さなかったか」を1行だけ書く**——宛先がちがった/論点が自分のボールでなかった/そもそも言う必要がなかった、など。これは一致率には数えないが、ログの「過剰」欄には残す
- 本人が「これは出さないことにした」と言った場合は、状態を
- 本人が実際に出したものを受け取る
seal の「投稿先」欄が埋まっていれば、そこから実物を取りに行く(Slack は
slack_read_thread、Figma はスクリーンショット)。本人に貼らせないSlack なら実物を取りに行く(
slack_search_public_and_private/ スレッド読み)。本人の貼り付けに頼らない。→ philosophy 軸1Figma なら実物のスクリーンショット。自分の記録・議事録を正本にしない
種類が
進行(モード A2)の場合、突き合わせるのは文面ではなく進行の結果:予測の項目 何と突き合わせるか 1. 最初に見るもの 当日の worklogエントリ・実際に開いたファイル2. 作る範囲 / 3. 作らないもの 最終的な Figma のスクリーンショット(metadata や自分の作業ログを正本にしない → 軸1・原則5) 4. 付箋に回すもの 実際に置かれた付箋 5. 誰に何を聞くか 実際に投げた質問(Slack のスレッド・Figma コメント) 6. いつ出すか 実際に出した日(入稿・共有の完了日)
- 差分を4分類する
| 分類 | 意味 | たいてい何を示すか |
|---|---|---|
| 一致 | 予測どおり | その軸は再現できている |
| 過剰 | AIが書いて本人が書かなかった | 「落とすもの」の追加候補。いちばん多く出る |
| 欠落 | 本人が書いてAIが書かなかった | 軸の抜け |
| 逆 | 判断が反対 | 軸の誤適用、または軸そのものの誤り。最優先で扱う |
種類が 進行 のときは、同じ4分類が別のものを指す:
| 分類 | 進行の封での意味 | 効く評価軸 |
|---|---|---|
| 過剰 | AIが作ると言って本人が作らなかった=スコープを広げすぎ | F3(役割の期待範囲を加点扱いしない) |
| 欠落 | 本人が作ってAIが挙げなかった=着手前の調査不足、または起こりうる状態の洗い出し漏れ(原則6) | F1(初期完成度) |
| 逆 | 止まるべきところで作った/作るべきところで止まった=軸2の誤適用。最優先 | F1 |
| 6 のずれ | 予測した日と実際に出した日の差=逆算の精度。後工程のリードタイムを落としていないか | F2 |
- 差分ごとに、既存の軸で説明がつくかを判定する
- 既存の軸で説明がつく → 軸の適用ミス。軸は足さず、その軸に「この場面ではこう出る」の実例を1行足す
- 既存の軸で説明がつかない → 新しい軸の候補。5. へ
- どちらとも言えない → 「未解明」として seal ファイルに残す。埋めない
- 新しい軸を書くときの必須確認(★2026-08-25 の失敗から)
本人に 「これは姿勢ですか、条件文ですか」 を必ず聞いてから書く。
- 姿勢(どちらへ倒したいかの向き)→ そのとおりにいかない場面がありうる。「〜のときは〜する」に変換しない
- 条件文(機械的に適用できるルール)→ 条件と例外を明示して書く
姿勢を条件文に固めると、そのとおりにいかない場面で分身が詰まる。実例=軸8「品質と期日はぶつける前に潰す」を運用ルールとして書き、本人から「必ずしも潰せるわけではない」と訂正された。
- 禁止事項(差分から作ってはいけないルール)
- ❌ 相手ごとに書き分けるルール(軸7)。態度は相手によらず不変。振り分け表を作らない
- ❌ 本人が言っていない動機の推測(Don't 6)
- ❌ 一般論・精神論(「意識する」「気をつける」)
- 書き込み先
| 差分の性質 | 書き込み先 |
|---|---|
| 判断そのもの(何に倒すか・何を良しとするか) | ~/.claude/rules/common/philosophy.md(★正本。ここだけに書く) |
| Slack の文体・構成・削る箇所 | memory/slack-draft-style.md |
| デザインの原則 | rules/common/ui-design-principles.md or スキル figma-design-basics |
| その案件だけの事実 | 案件 memory |
必ず Edit で追記する。全面 Write は memory-guard がブロックする(append-only)。
- seal ファイルを更新し(状態を
diffedに、結果を追記)、ログに1行足す
モード C: /mirror log — 推移を見る
~/.claude/board/mirror/log.md を読んで、一致率の推移と、直近で追加された軸を提示する。追記専用。
| 日付 | 種類 | 場面 | 一致 | 過剰 | 欠落 | 逆 | 学び(1行) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-08-25 | 出力 | 例:Feature X 意見スレ返信 | 6 | 3 | 1 | 0 | 相手の意見を要約して評価しない |
★ 種類 列は 2026-09-04 追加(出力 / 進行)。ログは追記専用なので、過去行には遡って足さない。それ以前の7行はすべて 出力。
見かたの目安:
- 出力と進行は分けて見る。 混ぜると、出力の高い一致率に進行の欠落が埋もれる
- 「過剰」が減らない → 削る基準が言語化できていない。書く前に落とすものの一覧(slack-draft-style)を増やす
- 「逆」が出た → 軸の誤りか、まだ言語化されていない軸がある。最優先で本人に確認する
- 一致が続いている領域 → その場面はもう任せてよい。本人の確認コストを下げる方向に使う
- ⚠️ 出力が満点でも、それは進行を任せてよい根拠にならない。 ゴール(デザイナーとしてタスクを進行する)に近づいたかは
進行の行でしか測れない
使いどころ
出力の封(モード A)
- Slack の返信ドラフト(いちばん頻度が高く、実物との差が取りやすい)
- 共有文・提案の投稿
- Figma のコメント返信・付箋
- デザインの選択(どの案を採るか、どこを直すか)
- 「引き受けるか / どう受けるか」の判断(軸9)
進行の封(モード A2)
- デザイン作業の着手時(
use_figmaを実行する前・figma-design-basicsを読んだ直後) - 期日のある制作物の着手時(印刷物・共有資料)
使わないところ
- 副業(
~/side-projects配下) - 単純な調べ物・環境設定
- 本人の実物が出ない場面(突き合わせる相手がいないので測定にならない)
関連: ~/.claude/rules/common/philosophy.md(判断軸の正本・常時ロード) / ~/.claude/rules/common/ui-design-principles.md + スキル figma-design-basics(モード A2 の発火点) / ~/.claude/rules/common/evaluation-feedback.md(F1〜F5) / memory/slack-draft-style.md / memory/context/design-roots.md / memory/context/professional-identity.md