Purpose
「情報は揃っているが、何を基準に判断すればよいかわからない」状態を解消する。 判断に必要な情報を構造化し、人間が「どの選択肢を選ぶか」を自分で決められる判断シートを作る。
Use When
- 重要な意思決定の直前
- 選択肢が複数あり、何を基準に選べばよいかわからない場合
- ステークホルダーへの説明・承認申請の前
- issue-framing / risk-scan / critique-panel の後の最終整理
- 「この判断、本当に正しいか」という不安がある場合
- ADR(設計決定記録)の作成前
Inputs
以下を準備すること。不足している場合は推測せず、不足を明示する。
- 判断が必要な事項: 何を決める必要があるか(1文で)
- 選択肢: 検討中の選択肢(わかっている分だけでよい)
- 制約: 選択に影響する制約(時間・予算・技術・組織)
- 優先順位: 何を最も重視して判断するか(速度/コスト/品質/リスク等)
- 判断期限: いつまでにこの判断を下す必要があるか
- これまでの検討結果: issue-framing / risk-scan 等の結果(あれば)
Output Contract
以下の順で出力すること。順序を変えない。
- 論点: この判断の核心は何か(判断基準の本質)
- 根拠: その論点をそう判断した理由
- 判断シート: 選択肢の比較表(後述フォーマット)
- 含意: どの選択肢を選ぶかが、中長期に示す意味
- 改善案: 各選択肢の改善余地・組み合わせの可能性
- 代替案: 現在の選択肢以外に検討すべき第3の道
- 判断材料のまとめ: 人間が「これを確認すれば決断できる」情報の最終整理
判断シート フォーマット
## 判断シート
### 判断事項
(1文)
### 判断基準(優先順位順)
1. (最優先の基準)
2. (次の基準)
3. (次の基準)
### 選択肢比較
| 観点 | 選択肢A | 選択肢B | 選択肢C |
|---|---|---|---|
| 工数/コスト | | | |
| リスク | | | |
| 速度 | | | |
| 長期保守性 | | | |
| ロールバック容易性 | | | |
| LAB整合性 | | | |
### 各選択肢のサマリー
**選択肢A: (名前)**
- メリット:
- デメリット:
- 向いている状況:
**選択肢B: (名前)**
...
### 推奨観点(AI からの情報提供)
(最終判断は人間がするが、推奨する観点と理由を1〜2文で記載)
### 判断に必要な追加確認事項
(これを確認すれば判断できる、という具体的な情報)
Review Lens
- 目的妥当性: 選択肢の比較基準が、本来の目的に対して適切か
- 範囲の過不足: 重要な選択肢を見落としていないか。判断基準の抜けがないか
- 中長期リスク: 短期的に見て最善でも、長期に問題を生む選択肢がないか
- LAB全体との整合性: 選択肢が LMS / 自動化 / B2B 展開と整合しているか
- 非エンジニア理解可能性: 判断シートが非技術者にも理解できる形か
- 他LLM移植耐性: 判断シートの構造がClaude固有の形式に依存していないか
Instructions
- 判断事項を1文で明確化する(曖昧な場合は issue-framing を先に使う)
- 選択肢を漏れなく列挙する(2〜5個が適切。多すぎる場合は絞り込む)
- 判断基準を優先順位付きで定義する(ユーザーが指定しない場合は推定して明示)
- 各選択肢を判断基準に対して評価する(定性・定量を混在してよい)
- AI は「推奨観点」として情報を提供するが、「この選択肢を選べ」と断定しない
- 判断に必要な追加確認事項を「人間がすぐ確認できる形」で具体化する
- ADR 作成が必要な場合はその旨を明示する(docs/DECISIONS.md への記録を提案)
Guardrails
- AI が最終選択を断定しない。「推奨観点」と「判断材料」の提供に留める
- 選択肢を1つに絞らない。少なくとも2つの選択肢を残す
- コスト比較(工数・技術的負債・機会コスト)を省略しない
- 「どちらでもよい」で終わらない。観点別の優劣を明示する
- 判断基準を後から都合よく変えない。最初に定義した基準で一貫して評価する
- ロールバック可能性を必ず含める
LAB Cross-Check
実行結果に対して以下を確認すること。
| 観点 | 状態 | 備考 |
|---|---|---|
| 自動化フロー | — | 自動化への影響が選択肢の評価に含まれているか |
| データ / 認証 / ログ | — | データ・認証への影響が比較に含まれているか |
| 実装 / 運用フロー | — | 実装・運用コストが現実的な見積もりになっているか |
| 非エンジニア理解可能性 | — | 判断シートが 非エンジニアにも説明できる形か |
| 会員共有 / 再利用耐性 | — | 判断シートの構造が他ケースにも転用できるか |
| 他LLM移植耐性 | — | 判断シートが Claude 固有の形式に依存していないか |
状態は OK / 注意 / NG / 対象外 で記入すること。
Handoff Notes
施工AI へ渡す前に以下を確定させること。
- 要件: 選択された選択肢の仕様(判断後に確定したもの)
- 成功条件: 選択した選択肢が成功したと判断できる基準
- 失敗条件: 選択が失敗したと判断する基準と発動条件
- 実行範囲: 実装対象のファイル・機能・DB
- 影響範囲: 選択した方針が波及するシステム・機能
- ロールバック方針: 選択した方針が失敗した場合の戻し方
- コスト比較: 採用した選択肢のコスト見積もり(工数・インフラ・機会コスト)
Further Reading
issue-framingskill — 判断事項の論点整理に先に使うassumption-auditskill — 判断の前提を洗い出すrisk-scanskill — 各選択肢のリスクを深掘りするcritique-panelskill — 選択肢に批判的検討を加えるtradeoff-analysisskill — 選択肢間のトレードオフを詳細に分析する- docs/DECISIONS.md — ADR 記録(判断後に追記)