対象:失敗を招いた定義——ふつうはそのスキルの SKILL.md だが,スキルが従う正典(BEAUTY.md・RUBRIC.md 等,複数のスキルが参照する基準文書)も対象に含む.失敗が個々の手順ではなく基準そのものの未完に由来するなら,正典の側を直す.
手順
- 在処の特定:下の「定義の在処」に従い,直す先を決める——ここを誤ると,効いたように見えて次の更新で消える.
- 診断:定義を読み,下の「類型と更新先」で失敗を分類する(複合も可).あわせて,その規則が実物と合っているかを確かめる——コマンド・パス・ツールの仕様・プラットフォームの前提は,書いた時点で正しくても失効する.定義が現実と食い違っていたなら,類型に関わらず実物で裏取りしてから書き直す.
- 更新:類型に対応する節にピンポイントで追記・修正する——周辺を書き直さない.
- 走査:下の「固有の走査」を全件通し,ゼロを確認して確定する.
定義の在処
同じ定義が複数の場所に存在しうる.
- ソース(リポジトリの作業ツリー・プロジェクトの
.claude/skills/):手元にあればここが唯一の真実.ここを直す. - 導入済みの実体(
~/.claude/plugins/cache/<marketplace>/<plugin>/<version>/):ソースが手元に無いときの最後の手段.書き換えれば今すぐ効くが,プラグインの更新・再導入で上書きされて消える.直した上でそのことを告げ,上流(リポジトリへの反映,他人のプラグインなら issue・PR)へ渡す道を示す——さもないと同じ失敗が更新のたびに蘇る. - 両方が手元にあるならソースを直したことを告げ,今のセッションに反映したいなら
/reload-plugins(または次セッション)で読み直せると伝える.
失敗の定義
次のいずれかを失敗とみなす.
- ユーザーが出力の誤り・不足を指摘した.
- ユーザーが期待と異なることを表明した(「違う」「そうじゃない」等).
- 規則では次の一手が決まらなかった(未定義・矛盾).
類型と更新先
- 確認漏れ(見るべきファイル・状態・依存を確認していなかった)→ 確認・走査規則の節(なければ手順節の該当ステップ)に追記.
- 基準未定義(判断すべき規則が定義に書かれていなかった)→ 該当節に規則を追加(なければ節を新設).
- 手順誤り(ステップの順序・方法を誤った,または必要なステップを省略した)→ 手順節を修正(順序・省略禁止を明記).
- 適用範囲誤認(スキルの対象・除外・前提を誤解した)→ 対象・前提の定義を明確化.
- 判断ミス(基準はあったが適用を誤った)→ 制約・走査節に例外条件を追記(なければ節を新設).
固有の走査
定義は放っておくと単調増加する——追記だけを重ね,SKILL.md は膨らみ,description(全セッションに常駐する)は長くなり,やがて読まれなくなる.確定前に全件を通す.
- 防止確認:今回の失敗がこの規則で防げるか,通読して確かめる.
- 吸収:既存の規則を一段深めれば足りたのではないか——足りるなら足した項を消し,そちらを直す.
- 失効:今回の更新で不要になった規則・前提が残っていないか——削除も更新のうち.
- 一般化の広さ:一度の失敗から広すぎる禁止則を立てていないか——正しい振る舞いまで潰す.規則は失敗を防ぐ最小の広さに留める.
失敗時
本書自身が失敗すれば,他のスキルは呼ばず「手順」以降を本書自身に適用する.